2月20日(木)に令和7年度の公立高校入試の学力検査が実施されました。各教科の問題を見て感じたことを書きたいと思います。
国語は、昨年は易しく平均点が60.2点とかなり高めでしたが、今年は記述解答部分がやや増加し、少し難易度が上がったと思います。そのせいで平均点は50点台半ばから後半ではないかと思います。
数学は、昨年は易しく平均点が52.8点とやや高めでした。今年は、問題の文章量が著しく増え、普段から活字離れと言われている中、問題を理解するのに苦労する生徒も多いでしょう。会話形式を中心とした問題が多くてびっくりしました。大問2からすでにやや解きにくい問題がそろっており、平均点は、昨年から7,8点低くなるでしょう。44点から45点くらいではないかと思います。方程式も、証明もやや難化しました。大問5の(2)はこれを1題解くだけで15分かかります。全部を50分で解くのはとても困難なようです。
英語は、昨年は難しかったです。平均点は44.9点でした。若干緩和したかもしれませんが、それでも大問のほとんどが長文読解力が試されており、大幅に易しくなった印象はありません。
社会は、記述問題が減りました。古代からの歴史が浅く、中世から近代。地理は、北海道とヨーロッパ。公民的な諸問題、経済、言語、交通、労働、国会、裁判というところが手厚く出題されました。理科は、昨年と大差なかったようです。
総括すると、数学の難化がそのまま影響し、合計点では昨年よりも間違いなく、15点から20点低くなるでしょう。
特に、これから中学3年生になる人は、数学、英語はとても教科書の例題レベルの問題ができても、今年の入試問題を例にすれば、平均点以上を簡単にとることは難しい問題です。学校の、ワークなどの課題は、授業進行に合わせて早めにすませ、一歩踏み込んだ問題にもなるべく早く取り組んでいくことが必要だと感じています。