令和7年度公立高校入試の志願状況が、教育委員会から発表されました。その数字から見えるものは何なのか。つぶやいていきたいと思います。

ここ数年のコロナ渦は、日本の経済に大きな爪痕を残しました。7年前くらいまでは、決して経済の状況は良くはありませんでしたが、それでも、給料は上がらないが、物価は下降ぎみで節約すれば出費はおさえることができました。ですから、高校の選定に関しても、無理に公立高校に進学して、そのあと大学受験のための競争を行うより、大学併設の私立高校から薬学部や看護学部に進学するブームが群馬県では起きました。令和5年くらいまでの異常なほどの中堅といわれる公立進学高校の志望者の減少。前橋東、市立前橋をはじめ、倍率が1倍を切る状況が続きました。

そのような状況のなかで、中学生や小学生は「そんなに根つめて勉強しなくても、市立前橋や前橋東に行ける」などという錯覚妄想がおきて、学力低下の悪循環が起きていました。学力をつけるべき歳につけない、ただ先延ばししているだけで、大学を考えるときに後悔を味わうことになるからです。それが、昨年までの、5年間です。

令和7年度は、世の中の不況、物価の異常な高騰が極まり、進学意識の180度転換が発生しました。公立高校の普通科に人気が集中しているということです。公立高校復帰の初年度となりました。今さらという感じもありますが、例年にない厳しい受験となると思われます。

このブログで、今現在、小学校5年生、6年生。中学1年生、2年生に訴えたいことが2つあります。一つ目は「受験勉強は中学3年生のものではない」ということです。そして、二つ目は、「勉強は、行きたい高校に合格するためだけにやるのではないということ」です。

私自身が、20歳になったとき、初めて「もっと勉強をしておけばよかった」と後悔しているからです。