本日、後期入試の3教科、国語、数学、社会の試験が終わりました。後期入試最終年度の問題となりますので、どんな問題だったか実際に解いてみました。
大問数は6つ。まず大問1から。計算力を試す小問集合で例年と同じような配列でした。問題が素直なものが多い印象です。ここで配点が40点ちかくあると思われますので、しっかりとっておきたいものばかりです。
大問2です。中学生で学んだ関数のグラフの特徴や変化の割合の違いを、〇✕や記号で答える問題です。それほど頭をひねるものは要求されていませんが、関数が苦手な子は(2)が戸惑うかもしれません。
大問3です。規則をもとに連立方程式を作り、解く問題です。標準的な問題ですが、(2)は数字がやや大きいので、途中計算をとても慎重に解く必要があります。
大問4です。(1)平行四辺形の定義を活用し、三角形の合同を証明する問題。完全証明ですが、易しめです。(2)逆が成り立たないことを示す例を作図で示す問題です。作図方法は何通りかあります。平行四辺形ではなく、凧型になるように考えれば、作図できるでしょう。
大問5です。関数の応用で、いわゆるダイヤグラムの問題。比例とY=ax2乗の組み合わせから、1歩踏み込んだ1次関数とy=ax2乗の融合問題です。P地点はy=0のところですが、Q地点の場所がグラフでつかみづらく、とまどった人が多そうです。
ここまで解いて30分かかりました。
大問6です。またこの手の問題かといわんばかりの最近流行の、円と3平方の定理、おうぎ形の公式のフル活用の問題。(1)の証明が易しいので、ここと(2)の①をしっかりとれればいいのではないだろうか。②は特別な三角形の比を使えばすぐ求めらます。(3)は解くのに10分以上かかるでしょう。半円Cの面積ーおうぎ形OADの面積ー(おうぎ形CODの面積ー三角形CODの面積)この答えを2倍すれば求められる。
大問6まで解ききるのに、ぎりぎり50分だった。大問6の(2)③を除けば難問は見当たらず、例年と比べてやや易しめだと思うが、生徒が50分で解ききるのには、時間が足りない気がする。平均点は52~56点くらいだろうか。60点まではいかないでしょう。
群馬県の数学は、超難問が1つ2つ含まれていて、80点はとれるが90点以上はとらせないというイメージが強かったのですが、今年の数学の入試問題は、奇をてらったものがなく、素直な良問だったと思います。高校によっては、100点も何人かいるでしょう。
多分来年度からの1回入試の影響で、教育委員会も、今年までの前期入試と後期入試の中間くらいの難易度の問題ではどのような結果になるか、手探りした意味もあるのかもしれません。